道具の話14・タブキャンドルのランタンで火遊び 2015.11 [TOP] [物欲] 管理用
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2015.11 |
ゴールド(真鍮) |
シルバー(ステンレス) |
UCO(アルミ)各色 | LOGOS(不明) |
フォレストヒル キャンドルランタン (ゴールド) ハイマウント | |
以前、「道具の話8」にて取り上げたキャンドルランタンで今もちまちまと遊んでいるが、いくら使ってもピッカピカなのは相変わらず。 | |
一向に"使い込んだ古道具感"が出ないのである。 | |
「やはり真鍮製のが欲しいよなあ・・・」、と言うわけで色々と物色していたのだが、実はそれほど選択肢があるわけではない。 | |
UCOのブラス一択なのだが、やたらと高いし、その割に底のパーツがプラスチックだし、中古を探してもないし、、、 | |
などと、ウジウジしているうちに、タブキャンドルが100均に並ぶほどメジャーな存在であるらしいことに気が付く。 | |
これなら"ちまちま"ではなく、もっと盛大に遊んでも安く済みそうである。 | |
「タブ」って言うくらいでケース付きだからロウも垂れないしね。 (実際はそうでもないらしい・・・) | |
さて、タブキャンドルを使うランタンには、いくつか選択肢がある。 | |
しかし、UCOのミニランタンやマイクロはアルミ製があるだけで、真鍮仕様はない。 | |
「アルミの中古でもいいや」と探しても、全く見かけない。 ロゴスが最も安価だが、素材の表記自体がない。(たぶんアルミ) | |
フォレストヒルにはUCOのマイクロのような伸縮機能がなく、常にガラスがむき出しなので破損がちょっと怖い。 | |
点火とか消火とか、どういう手順でやるのかも、なんだか良く分からん構造してるし。 | |
「ゴールドとシルバーがあるけど、どうせ両方ともステンレスでしょ?」、と思っていたら、ゴールドの説明に「真鍮製」と書いてあった。 | |
それでも、「本当かな? "ステンレスに真鍮メッキ"の間違いじゃないのかな?」と半信半疑であったが、 | |
検索してみると思ったより多くのユーザーがいて、なかなかいい感じに"使い込んだ感"が出ている画像もあった。 | |
どうやら本当に真鍮製らしい。 それならぜひ新品で買い、自分の手でいい味の"古道具"になるまで育てたい。 | |
それ以来、店頭で現物を見たり、Amazonでレビューをチェックしたりしていたのだが、全く価格が変動しない。 | |
メーカーから販売価格を強要されている様子はないのだが、価格競争というものが全くないのだ。 | |
そんなある日、家人がタブキャンドルを貰って来た。 これでキャンドルランタン熱が再発&急上昇。 | |
「少しでも安くなったら買っちゃおう! ポイントも貯まってるし」、と虎視眈々と狙う日々。 | |
でもやっぱり価格が全く動かないんだよね・・・。 定価から約11%引きの1627円で、ずっと固定されたままだった。 | |
しかし先日の夜、新規のレビューでも来てないかと、ぼんやりクリックしてみたら、価格が1206円と大幅に下がっていた。 | |
何事か!と思ったら、偶然、タイムセールの真っ最中だった。 | |
「これは安い! まだ在庫は残ってるか!? タイムリミットはいつだ!?」と急に慌しくなる。 | |
商品に見間違いはないか、ポイントは使えるのか、など色々とチェックしている間にも在庫数が減って行く。 うおっ!焦るぜ! | |
カートに入れてから15分以内に注文を確定しないと通常価格になる、とか、やたらと急かせる設定に、緊張がさらに加速。 | |
---------- なんとか無事に発注完了。 ふぅ・・・。 | |
翌日の夕方には到着、という超高速配達であった。 | |
※「キャンドルランタン」のリストは →こちら | |
(追記) 「サバイバル登山入門」によると、服部文祥さんもこれの愛用者である模様。 詳細は →こちら | |
やたらと大きな箱で届くのはAmazonのお約束。 | |
化粧箱もなく、小型のペットボトルみたいなのがポツンと入っていた。(写真左) | |
「小さいな、軽いな」と言うのが第一印象。 | |
ケースにも吊り下げリングが付いてたのね。 初めて気付いた。 | |
帯のフィルムに「Made in TAIWAN」とある。 台湾製ということも初めて知った。 | |
ケースを回して開けると、ランタン本体と取扱い説明書が1枚。 それで全部である。 | |
いや、中にタブキャンドルが1個入ってるか。 | |
もともと小さく、さらに金属部分が少ないので軽いわけである。 | |
ピカピカなのが気に入らないが、これはまあ、使って行くうちに味が出て来るだろう。 | |
さっそく分解してみたが、フタを固定するバネがなかなか強力で、簡単に外れない。 | |
フタと底は共通パーツで、これはコストカットが狙いだろう。 ペラペラに薄く、ブリキのおもちゃのような感じである。 軽いわけだ。 | |
さらに加えて仕上げが雑で、切断面が鋭いままなので指が痛い。 ヘタすりゃ出血である。 これもコストカットか。 | |
ここは金ヤスリで軽く削った後、サンドペーパーで仕上げてやる。 | |
するとペーパーが金色になったので、「もしやステンレス製なのでは?」という疑惑が晴れ、真鍮製であることが確認できた。 | |
鉄やステンレスとも違う、独特の金属臭もしたしね。 | |
でも、UCOくらい厚手の真鍮だったらもっと良かったのになあ。 | |
付属のタブキャンドルは乳白色をしており、ホワイトチョコのような、石鹸のような見た目である。 | |
取説によると、「消火はフタの空気穴より息を吹き込んで消火してください」ですと、、、マジかよ・・・。 | |
なかなか高度なテクを要求されているような気がする。 | |
ゴールド(真鍮) |
シルバー(ステンレス) |
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フタに、「FORREST HILL」、「NEW ZEALAND」との刻印がある。 "真鍮に打刻"っていうのがいいよね(笑)。 | |
でも、これってどういう意味だろうか? | |
誰だって「ニュージーランドにあるアウトドアメーカー『フォレストヒル』の商品」、だと思いますわな。 | |
そこで調べてみると、ニュージーランド北島の大都市・オークランドの近くにフォレストヒルという地区があるのは確かだけれど、 | |
ニュージーランドに「フォレストヒル」という名のアウトドアブランドは存在しないようだ。 | |
前述したようにニュージーランド製でもないしな。 ネット上には勘違いしている人も結構いるみたいだけど、これ、台湾製ですよ・・・。 | |
SILVAだって中国製になってからはSWEDENとの表記を外してるのになあ。 | |
結局このランタンは、ハイマウントという輸入代理店のオリジナル商品、ということになろうか。 | |
「販促のため、いかにもそれっぽい、カッコ良さげな単語を入れてみました」、ということなのかな? | |
あっ、「フォレストヒル ニュージーランド キャンドルランタン」までが商品名なのかも。 | |
ちなみに、上で「フタと底は同じ部品」と書いたが、刻印があるのはフタだけで、底パーツにはない。 | |
この辺りもコストカットのなのだろうか。 徹底してますな。 でも、ちょっと残念ではある。 | |
見えないところに刻印があるのもカッコイイのにな。 | |
つづく |
<火を点けてみた> | |
本来の存在意義を完全に無視して火を点けることもせず、ぶら下げて眺めたり、分解してみたり、バリを削ったりして遊んでいた。 | |
こんな楽しみ方ができるのも、真鍮という金属だからこそ。 | |
「そろそろ火を点けてみるか」、ということで、安いタブキャンドルをダイソーに買いに行ったら、「扱ってません」とのこと・・・。 | |
いつでもあるものだ、と思っていたので大ショック。 | |
仕方がないので通販サイトをあちこち探し回り、結局、ヨドバシにて10個で250円ほどのカメヤマ製キャンドルを注文した。 | |
カメヤマ 10個入 |
明王ローソク 30個入 |
カメヤマ 50個入 |
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「小さい炎で短時間の燃焼」だった割に、フタはこんがり焼けて黒紫色になった。 | |||||||||||||
これですよ、これ。 これでこそ真鍮ですよ。 | |||||||||||||
「外側がこれだけ焼けたのだから、内側はどれだけ真っ黒になっただろうか」、とワクワクして見てみたら、ピカピカの金色のままだった。 | |||||||||||||
少しくすんだ程度で、煤すら付いてない・・・。 | |||||||||||||
なぜだろう??? | |||||||||||||
当然、底パーツは変色など一切なく、ピカピカのままでバランスが悪い。 | |||||||||||||
この"南北格差"はどのようにして解消すれば良いのだろうか? | |||||||||||||
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他にも、「ニホンローロク」、「東京ローロク」、「東亜ローロク」、「東洋工業」、などの製造会社があるようだ。 | |||||||||||||
つづく |
<イレギュラー品を使ってみた> | |
誰かがどこかで、「点火・消火を繰り返すと、芯が短くなって炎が小さくなってしまう」、と書いていたが、本当だった。 | |
1cmもないような、ちっこい炎になってしまった。 当然、暗い。 | |
替え芯の使い方はよく分からないし、やはり一気に燃やし切ってしまうしかないのだろうか? | |
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カメヤマ | カメヤマ | カメヤマ | ペガサス | |||||||||
/ | カメヤマ ペガサス |
径:40x高:22mm 径:40x高:25mm |
5時間 4時間 |
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4個入り | 20個 袋入り | 20個 箱入り (廃版) | 6個入り |
以前、「道具の話・8」にて、各ロウソクのコストについて考察したことがある。 |
専用ロウソクは3本で600円。 燃焼時間は1本9時間だから、27時間灯す費用が600円。 |
神仏用だと30号2本が524円。 1本14時間だから、28時間灯す費用が524円。 |
----- と、それほど大きな差は出なかった。 |
さて、ティンカップと比べると、かなりお値段高めであるクリアカップのコストはどうだろうか? |
20個入りで900円前後。 燃焼時間は1個5時間だから、100時間灯す費用が900円。 |
ってことは、25時間灯す費用は225円ということになる。 |
なんと、半額以下のコストじゃないか! |
ティンカップは10個入りで約250円。 1個5時間だから、50時間灯す費用が250円、、、か。 |
使用して空になったクリアカップに、ティンカップ内のロウソクだけを移して使えば、さらに半額にできるね。 |
ハードユーザーにはこの裏技がお勧めか。 |
つづく |
※「キャンドルランタン」のリストは →こちら |
● | <うわっ! クリアカップが!> ● | |||
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第四話 緊 |
→ |
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2015.12 |
クリアカップタイプを燃やし切ると最後はどうなるか、そもそも燃やし切ることができるのか。 | |
それを確認するために点火しておいたら、ケースが写真のようになってしまい、緊急消火する事態となった。 | |
まず芯が傾き、炎の位置が中心からズレてしまった。 | |
構わずにそのまま燃やし続けていると、熱で柔らかくなったカップがフニャフニャと変形しはじめ、やがてホヤに接触するようになったので、 | |
「ホヤが割れたら大変!」と判断して、まだロウが残っていたが消火した。 | |
やはりイレギュラー品では無理なのだろうか。 それとも製品にバラつきがあっただけなのだろうか? | |
4時間タイプではどうなるか。 他社の、例えばカメヤマのクリアカップではどうだろうか? | |
いろいろと試してみたい。 | |
つづく |
<その後のクリアカップ> | |||||||||||
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つづく |
<その後のティンカップ> | |||||||
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2016.01 |
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↓2016.02 |
で、上記の「燃え残りカップ」の方だが、もったいないので完全燃焼にトライしてみた。 | |
以下に手順を示す。 | |
・芯ホルダー中央のパイプを、千枚通し的な尖ったモノでグリグリやって、穴を広げる。 | |
・ロウが溶けるまで、ティンカップごと台所のガスレンジで炙る。 | |
・ラジオペンチで掴み出し、ロウが固まる前に芯(2cm位に切った木綿糸)をパイプに差し込み、ラジペンで潰して固定する。 | |
・でも今回は木綿糸の替わりに、上で紹介したペガサスキャンドルのクリアカップに付属していた長い替え芯を切って使用してみた。 | |
・後から気付いたけど、芯を固定してからガスレンジで炙った方が安全かも。 要は、芯にロウが染みこめば良い。 | |
・着火! 芯が太いためか、オリジナルより炎を大きくて明るい! 大正解じゃん! | |
・しかも、ロウが完全になくなるまで燃えてくれた! 完璧じゃん! | |
と言うわけで、アイデア次第でなんやかんやと"火遊び"が楽しめるアイテムですな、このキャンドルランタン。 | |
(追記) | |
どうやら「グリグリ」する時に力を入れ過ぎたらしく、ティンカップの底に穴が開いていた。 | |
ランタンの底フタにロウが溜まってた・・・。 次回は注意しないとな。 | |
つづく |
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2016.02 |
つづく |
2016.05 | 購入時 |
点けたり消したりを繰り返しながらキャンドルを5、6個消費したところで、上フタがいい具合に焼けてきたので記念撮影してみた。 | |
思ったより明るめに撮れてしまったので、フォトショップでアンダーに加工。 | |
また、構想では渋い仕上がりにする予定だったのだが、虹色の金属光沢が気に入ったので、逆に彩度を上げて強調してやった。 | |
だが、「カッコイイな〜」と撫で回していると、指で磨かれて金ピカになってしまう。 | |
これも"ヤマアラシのジレンマ"というやつなのだろうか・・・。 | |
つづく |
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DVD | ブルーレイ | つづく |
● | <クリアカップ問題、再発・・・> ● | |||
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第十話 完 |
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2016.10 |
再度、新しいクリアカップタイプのキャンドルを装着し、完全燃焼に挑戦。 | |
着火したり消したりを繰り返したが、今回は熱で変形することなく、最後まで燃やし切ることに成功した。 | |
「なんだ、簡単じゃん。やればできるじゃん」とニヤけつつカップを外したら、なんと、底部が変形していた。 | |
燃え尽きる直前に底部のアルミが高熱になり、それがカップの底を変形させたようだ。 | |
この写真では分り辛いが、アルミが底に食い込み、底面が凸凹になってしまっている。 | |
実を言うと、短くなった、あるいは短く切った太いロウソクをカップに差して使ってみるつもりでいたのだが、 | |
熱によるカップ変形の他、ロウが熱で液状化すると芯が浮いてしまう件など、色々と問題が多いようだ・・・。 | |
つづく |
<それでもやってみた> | ||||||||||||
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2018.02 |
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