道具の話16・山道具の本   2015.12     [TOP]  [物欲]  管理用


                   
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2015.12 

               
  「山道具 選び方、使い方 高橋庄太郎 竢o版社  平成25年(2013)  
  「道具の話・15」にも登場した、高橋さんの筆による山道具の本を借りてきた。  
  月刊誌「PEAKS」の人気連載、「マウンテンギア研究所」を一冊にまとめた本である。  
  単行本化にあたって積雪期装備を省き、その代わりに最新の情報へ加筆・訂正している、とのこと。  
     
  そんなわけなので、私が欲する「使い古した山道具を鑑賞する本」ではなく、紹介される道具は新品ばかりであった。  
  でも、これが面白かったんですよ。 と言うか、とても参考になった。  
  タイトル通り、選び方や使い方を豊富な写真付きで細かく解説しているので理解しやすく、また見ていても楽しい。  
  ボリュームもたっぷりだ。  
  これなら初心者にも、さらに私のように自己流で覚えてしまった人にも、参考になること間違いない。  
     
  ただ、ヘッドライトについては一項を設けて詳細に解説してあるが、LEDランタンについては少し触れる程度。  
  当然、キャンドルランタンの項などはなく、「ライター&マッチ」のコラム内にて「キャンドルの良さも見直したい」とあるだけだった。  
     

                   
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2016.01 

          2012.03 2015.02 2015.09
  「トレッキング実践学 高橋庄太郎 竢o版社  平成22年(2010)  
  上記の本より先に出版されているが、こちらはもうワンランク上に進みたいハイカーのための本と言える。  
  「山道具 選び方、使い方を「テントの選び方」に例えるなら、こちらは「テントを張る場所の選び方、張る方法」という実践編となる。  
  高橋さんの本らしく、豊富な写真付きで細かく丁寧に解説しているので、大変分かり易く見ているだけでも楽しい。  
     
  「使い込まれた山道具を鑑賞する本」としても合格で、山行中のスナップ写真が多数使われているため、そこかしこに小道具が写っている。  
  ただし、当然ながらメーカー名や商品名はないので、必死で調べるか、鑑賞に徹するしかない。  
  それはこちらの我がままなので、割り切るしかないですな。  
     
  高橋さんの本は、今のところハズレ無しである。  
     

                「ワースト」だと?  
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2015.12 

          2013.04 2013.06 2015.11
  「リアルキャンプBOOK 竢o版社  平成23年(2011)  
  図書館の棚で見かけたので、ついでに借りてきた。 キャンプ本なので、ちまちました小道具の紹介は少なめ。  
  表紙に「キャンプスタイル別ケーススタディ」とある通り、女子キャンプ、音楽フェスでキャンプ、バイクでキャンプ、カヤックでキャンプ、、、  
  など、スタイル別の道具を、その道の達人たちが、各自の私物をずらりと並べて披露・解説してくれている。  
  そうそう、自転車キャンプに登場するのは、「道具の話・15」にて紹介した「みんなの山道具」にも出ていた山下晃和さんであった。  
     
  「広く浅く」的な内容ではあるが、中には大きな灯油ランタンなんてのを長年愛用している人がいたりして、思わずニヤリとしてしまう。  
     

                 
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2016.01 

             
  「ウルトラライトハイカー 山と渓谷社  平成25年(2013)  
  「ウルトラライト3部作」とも言える本が、同時期に揃って出版されていた。  
  その中の2冊、「ウルトラライトハイキング」、「ウルトラライトハイキングギア」は写真が少なく、あってもモノクロなのだが、  
  この「〜ハイカー」だけは写真が豊富で、しかもカラーである。 そのせいか、お値段もやや高め。  
  11人のハイカーが自分の道具をずらりと並べて紹介してくれているのだが、  
  いずれも写真が小さく、さらに発色や画質も悪いので、「山道具鑑賞本」としてはかなり辛いものがある。  
  各道具のメーカー名、商品名、重量が表になって掲載されているが、なぜか英語表記が多くて読みづらい。  
     
  どうもこの3部作は、シリーズ全体に漂う雰囲気が気に入らない。  
  アメリカ文化の紹介というか、アメリカ文化への憧れというか、アメリカの真似というか・・・。  
  「アメリカの若者と同じ事をするのがカッコイイんだ」みたいな、時代遅れな卑屈さが滲み出ているように感じられて、  
  なんだか気持ち悪かったなあ。  
     

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